日本歌曲振興波の会は、1966(昭和41)年にわが国の声楽界に大きな足跡を残された名アルト歌手四家文子女史が、「美しい日本語で歌われる香り高い日本の歌を人々の中に波のように広げよう」と、国語学者の金田一春彦、詩人の野上彰、薩摩忠、深尾須磨子、作曲家の中田喜直、磯部俶、小林秀雄、声楽家の、内田るり子、五十嵐喜芳の各氏らを糾合し、これらの方々が発起人となり創立した「波の会」を母体としている。
1981(昭和56)年、創始者四家文子会長の没後その遺志を継いで、名称を「新・波の会」と改め初代会長に作曲家の磯部俶氏が就任。詩人、作曲家、声楽家、学者、俳優といったメンバーが集い、日本歌曲の創作、発表、研究、出版、コンクール(詩・作曲・声楽の三部門からなる)の開催などに懸命の努力を重ねた。2004年(平成16年)には文化庁より社団法人の認可を受ける。(その後一般社団法人となる。)
2016年(平成28年)創立50周年を区切りに、新しく2017年(平成29年)4月から任意団体「日本歌曲振興波の会」として再スタートし、現在に至っている。
ことば部門
加藤道子、金田一春彦(副会長)、城生佰太郎、杉村春子、山岡久乃
詩部門
野上彰(副会長)、深尾須磨子、小原祥子、笠原三津子、勝承夫、狩野敏也、上林猷夫、小林純一、貞松瑩子、薩摩忠(副会長)、土屋二三男、中山知子、西岡光秋、堀内幸枝、峯陽、宮沢章二、山下千江
作曲部門
石神鉄雄、磯部俶、入江薫、川口晃、黒髪芳光、古関裕爾、小林秀雄、小山清茂、竹田由彦、塚谷晃弘、中田喜直、名取吾朗、服部公一、町田等、湯山昭
声楽部門
四家文子(会長)、東敦子、荒川美代子、五十嵐喜芳、伊藤晶子、伊藤和子、今井久仁恵、入江光代、岩崎常次郎、上村京子、内田るり子、内田貹子、内山富美子、小浜百子、片岡みどり、小林久美、斎藤ミエ子、佐伯トシ子、三枝喜美子、酒井あやの、沢村てる、高橋嘉子、塚本智子、戸田節子、友竹正則、中村綾子、西牟田和子、萩野昭三、藤原薫、堀内環、松下博江、松田トシ、松本寛子、山村美知子、山本修平
ポピュラー部門
芦野宏、淡谷のり子、大庭照子、平野愛子